湯口脳神経外科・脊髄外科


院長の湯口貴導さん
院長の湯口貴導さん

的確な診断を第一に、先端医療機器を完備

開院は、夢を叶えるための第一歩

 

 104日土曜日、玉造駅前の医院が開院に先立ち見学会を行った。朝10時から午後3時までの5時間のあいだに250名が訪れた。内覧会を企画・運営していたコンサルティング会社が目を丸くした。「通常だと、せいぜい40名から80名、今日は信じられない人数が来られました」

8日から開院した「湯口脳神経外科・脊髄(せきずい)外科」はJR玉造駅から南に歩いて1分。院長の湯口貴導(たかみち)さんは医学部を卒業して以来、脳神経外科ひと筋の、まさに専門医。そして8月まで阪和記念病院の院長を務めていた。見学会には、今までの患者さんたちや関係者の方々の姿もあったが、予想を越えて、地元玉造の人たちがたくさんやって来た。見学会と開院を知らせる新聞折込チラシにはMRIとCTの写真が大きく掲載されており、「すごいクリニックが玉造にできる!」と、興味を持った人たちが足を運んだと思われる。

開院お知らせの新聞折込チラシ
開院お知らせの新聞折込チラシ
点滴室にはベッドが3台
点滴室にはベッドが3台

「湯口脳神経外科・脊髄外科」はMRICT・全身用レントゲンの高度先端医療機器を導入している。町のクリニックで3つすべて揃えているところは珍しい。

湯口院長は「3つ必要」ときっぱり言う。

「それぞれ得手不得手があり、その検査でしかわからないことがありますから。レントゲンは全体像をつかむのに欠かせません。たとえば、この患者さんは腰椎が不安定で前屈と後屈とで不安定性が出るとか、心臓が大きめだとか、全身の状態がわかります。一方、CT検査は頭部外傷による出血や脳挫傷、頭がい骨骨折、くも膜下出血や脳内出血の診断には断然優れています。また、CTは造影剤を使った血管の描出にも優れています。それに対してMRIは骨の影響を受けずに撮影できるので、脳の底にある脳幹や小脳、ヘルニアに圧迫された脊髄神経、また関節・軟骨・血管・皮膚などの細かい部分まで鮮明に映し出します。患者さんの中にはMRIが一番いいと思い込んでいる方もありますが、検査内容によってはレントゲンやCTを駆使してより確実な診断をすることが大切です」

「検査方法にも違いがあり、レントゲンとCTはX線を使って撮影します。それに対してMRIは強力な磁石と磁場を使って画像を作りますので、金属製(チタン合金製は大丈夫)の手術材料が入っている方やペースメーカーの方、それに狭い装置の中で20分~30分じっとできない方は検査できません。そういう方には3分~5分で検査できるCT検査が有効です」 

 

さらに、湯口院長がこだわったのがその精度同医院のMRI1.5テスラ。テスラは磁力の強さをあらわし、数字が大きいほど精度が高く、それに比例して機器のお値段も高くなる。個人医院だと0.4クラスのMRIが多いようだが、「0.4テスラだと、画像精度が低いため、見誤る可能性があります。1.5あれば見落としはありません。患者さまに負担をかけず、なおかつ的確に診察したい、それを一番に考えて設備を整えました」

3つの大型機器のほかに、動脈の固さや、動脈の詰まり具合を測定する血圧脈波検査装置や、骨の強度・骨量・密度さを測る骨密度測定装置もある。

写真上・CT機器(コンピュータ断層撮影)

写真左・X線診断装置(レントゲン)

 


 

では、どんなときに同医院に行けばいいのだろうか

たとえば、腰の痛みや、足のしびれ、肩こり、また、物忘れや、ふらつき、手足が動かしにくい…。なのに、検査しても原因が見つからない。こうした場合、脳や脊髄、神経を疑ってみる必要がある。

同医院では、症状に応じて脈波やCTMRIで検査を行い、原因を徹底的に探る。その結果、手術が必要か、注射や薬か、運動療法かを見きわめる。「提携する医院や病院をたくさん持っていますので、ベストな治療を提案できます」

 

脳神経外科の医師といえば、強面のイメージがあるが、湯口院長は柔和な物言いで、笑顔がやさしい。院長を支える看護師の伊堂寺さんに、先生はどんな方ですかと尋ねてみた。「裏表のない方」と答えが即座に返ってきた。 

「人の縁」が授けてくれた、もうひとつの専門科目 

玉造から夢に向かって出発する

玉造という場所を選んだのは何か理由があったのだろうか。

「出身は福井県ですが、ご縁があって、母のお墓が四天王寺にあります。子どものときから私に『お医者になりなさい。日本一の人間になってほしい』と励ましてくれた母でした。大好きな母のそばで開院したいと、天王寺区で場所をさがしていたら、玉造にめぐりあえました」

 

これまでの人生、人との出会いに恵まれ、助けられてきたという。

大学医学部卒業後、外科医として現場で腕を奮っていた10年目のときに、恩師に請われて大阪大学医学部大学院に入学することになる。在学中は、いい論文が10本書けたという。その結果、卒業生約200名の中で、一番優秀な論文に贈られる山村賞を受賞。同時に、日本脳神経外科学会が若い研究者の論文を対象に、年に3人だけを選んで贈る奨励賞も受賞した。

 現場に戻って2年目、今度は大阪大学医学部から誘いを受け、大学へ戻ることに。そのとき恩師に言われた言葉がある。

「脳神経外科とは別に、もうひとつスペシャリティを持ちなさいと教えられました。それで、脊髄外科をサブスペシャリティに決めました」。

 大学で3年過ごしたのち、一般病院に移り、2つのスペシャリティを深める日々が続いた。そうした中で、心に芽生えはじめたものがあった。

 実は、大きな夢ができたのだ。その夢を実現するため、定年前に開業に踏み切ったのである。

脊髄損傷の専門施設をつくりたのです。現時点では脊髄は一度損傷すると修復・再生されることはありません。手足がしびれたり、不自由になったり、場合によっては寝たきりのまま一生を過ごす方もあります。早期から長期にわたるリハビリが必要にもかかわらず、脊髄損傷の患者さんは半年でリハビリを打ち切られ、3か月ごとに転院を強いられています。脊髄損傷を専門にしたセンターは、九州の飯塚市と北海道の美唄市、その2カ所しか日本にはありません。そこをモデルにして、その方たちがご自宅に帰れるよう、安心してリハビリができる専門施設を大阪につくりたいんです。それが自分の役目と思い、その第一歩としてこの医院を開きました

脊髄損傷の専門施設を大阪に! その夢のスタート地点に選ばれたのが玉造なのである。

「湯口脳神経外科・脊髄外科」の看板には大きな志が込められている。

 

 2014107

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受け付け前の壁には賞状がずらり
受け付け前の壁には賞状がずらり

 


大阪市天王寺区玉造元町3-9八光玉造ビル1階(JR玉造駅を南へ1分)

Tel 06-4305-7421

午前診8301200)月曜~土曜 

午後診13301700)木曜を除く月曜~土曜

休診/木曜午後・日曜・祝日

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玉造イチバンの管理人です。私は玉造で生まれ育ち、今も玉造に住んでいます。たくさんの方に玉造を知ってもらいたく、2013年2月にこのサイトを立ち上げました。玉造を盛り上げる情報を発信していきたいと思っています。