玉造稲荷神社の夏祭で突撃インタビュー

大阪市中央区長 柏木陸照さんに聞く

就任10ヵ月、お仕事進んでいます?

 

 

橋下徹・大阪市長の発案で、大阪市24区の区長を全国から公募したのが一昨年12月のこと。1460人が応募し、書類選考と面接を合格して24人の区長が誕生、昨年8月(中央区は9月)に就任した。中央区は競争率100倍の超難関を制して柏木陸照(みちてる)さんが新しい区長に選ばれた。柏木さんは元は自動車部品メーカーのデンソー社員。海外駐在で、デンソー・セールス・ロシア社の元社長としてロシア販売会社でトップを務めていた方だ。着任から約10ヵ月、思い描いた改革は進んでいるのだろうか

       

 

玉造稲荷神社の夏祭

こどもみこし。子どもの数が増え、にぎやかさ倍増

 

 

神輿が戻り、活気づく神社境内

 


中央区役所の皆さんが

玉造稲荷神社の夏祭宵宮に参加!

ビジネスバッグを手に、日曜出勤といった “いでたち”の皆さん
ビジネスバッグを手に、日曜出勤といった “いでたち”の皆さん
中央区長柏木陸照さん
「甘すぎないところも、好みの味」と柏木区長

「これはおいしい!」

玉造黒門越瓜に舌つづみ

 玉造稲荷神社の夏祭は71516日。

 日曜日15日の宵宮では夕方6時から「なにわの伝統野菜・玉造黒門しろうり食味祭」が行なわれ、今年は「くろもん寿司」が振る舞われました。薄く切ったしろうりを酢飯の上に載せたシンプルな一品。

 柏木区長は「これはおいしい!」とちょっと驚いたような表情。「お漬物の味をイメージしていたのですが、これは正真正銘、野菜。あっさりしていて、それでいて野菜本来のおいしさが味わえますね。野菜が好きな私にはドンピシャ!」と絶賛。試食の3貫を見る見るうちに平らげました。

 

玉造特産をよみがえらせたい

 江戸時代、玉造の特産として名を馳せた黒門越瓜(くろもんしろうり)は、明治時代になると姿を消しました。それを復活させようと10年ほど前から地元では畑で育てたり、新しいメニューを考えたりしています。

 玉造稲荷神社では境内の畑でできた越瓜を夏祭で振る舞い、認知度アップを図ります。今年の夏祭では柏木区長を筆頭に、新しいファンを見事に開拓しました。

 

神社夏祭の「玉造黒門しろうり食味祭」
神社夏祭の「玉造黒門しろうり食味祭」
(画像をクリックすると拡大します)
(画像をクリックすると拡大します)

玉造稲荷の夏祭、にぎわいひときわ

玉造は活発で、結束力がある町

 柏木区長は玉造稲荷神社には何度か来ているものの、夏祭に来たのは初めてだそう。

 「入口が何カ所かあるので、回遊しやすくなっていますね。食味祭や市民寄席「秋田實奉納演芸」、また芸人さんたちとのビンゴゲームなど、楽しい催しがいくつもあり、玉造稲荷神社ならではの魅力になっています」

 「中央区の中でも玉造は結束力が強い町という印象をもっています。お子さんが多いこともあって、お神輿の参加も、夏祭のにぎわいもひときわです。さらに、親ごさんたちも熱心な方が多く、小学校・中学校のPTA活動も活発で、さまざまな行事が行なわれています」

 

 


「区役所に来てください。ホッとする拠点に変革中です」

九太郎町にある中央区役所
九太郎町にある中央区役所

 昨年9月に中央区役所に着任。公務員へと転身し、戸惑うことも多かったことでしょう。

 「民間企業なら、思ったことをすぐ実行できますが、区役所では行政ルールにのっとって、公平性・平等性・法的整合性などを精査したうえでとなるので、どうしても時間がかかりますね…」

 とはいえ、根っからのチャレンジャー。いま、区役所へ行くと音楽が流れています。窓口で待ってもらう方々のためにと柏木区長のアイデアです。しかし「放送設備」は非常用のためのものだと、当初反対

図書コーナーと、子どもを遊ばせ待てるキッズコーナー
図書コーナーと、子どもを遊ばせ待てるキッズコーナー
パンとドリンクの自販機が揃う「中央区カフェ」
パンとドリンクの自販機が揃う「中央区カフェ」

があったそう。「使わないままにしていると、いざというときに動かなかったりするもの。毎日マイクテストのつもりで流してみたら、と説得しました」

 また、区役所内に島之内図書館の分室を作る計画も動いています。手始めに、住民登録や戸籍、健康保険などを取り扱う1階に図書コーナーを設置。併せて、その横に、子どもが遊べるキッズコーナーも設けています。

 「この4月からは、玄関入ってすぐの場所に、軽食用の自動販売機を置き、テーブルと椅子を用意しました。『中央区カフェ』と呼んでいるのですが、ひと休みしていただく場所ができました」

 日々区民がやって来るホームグランドを大事にしたい。そんな気持ちが次々と形になっています。


座るだけの利用も結構多い「中央区カフェ」 右)アンケートコーナーとアイデアボックスも設置
座るだけの利用も結構多い「中央区カフェ」 右)アンケートコーナーとアイデアボックスも設置

 

隣の区とも協力しながら

ときには24区合同で取り組んでいく

  さて、来年再来年は「大坂の陣400年」。豊臣軍と徳川軍が最後の戦いを繰り広げたときから400年目を迎えるアニバーサリー。真田幸村(さなだゆきむら)ゆかりの史跡がある天王寺区はさまざまなイベントを行なう予定。中央区にも大阪城をはじめ、「大坂の陣」関連の史跡や場所がいくつもあります。

 「大坂夏の陣は大坂方の負け戦(いくさ)。これを『大坂復興400年』と捉え直し、大阪全体で

取り組めばいいのに、と個人的には思っています。『大坂の陣400年』も区と区が協力しあえば、盛り上がりも23倍ふくらみます。イベントに限らず、協力しあえることはどんどん力をあわせていきたいですね」

 実に率直な方。にこやかに話していながら、心をつく質問や意見が出ると、眼光が鋭く輝きます。

 

中央区を八百屋に見立て

可能性をとことん追求

中央区のマスコットキャラ「ゆめまるくん」
中央区のマスコットキャラ「ゆめまるくん」

 区長公募の論文に柏木さんは、予算のムダを省く財政健全化の実現、新しい価値観をもつ区役所への生まれ変わり、新しい大阪市の未来創りなど、改革をめざす熱い思いをぶつけています。

 論文の中でおもしろかったのは、区役所を八百屋に見立て、最高の野菜を、最高の気分で買ってもらえる八百屋をめざしたいと述べている点。

 精鋭の店主、柏木区長を獲得できた今、中央区が並みの八百屋でとどまるはずがありません。

 しかし、店主ひとりが頑張っても、理想の八百屋を作れるはずもありません。大事なのはお客、つまり私たち区民の気持ちと行動です。店と客が一体となれば、きっと「すっごい」八百屋ができるはず。

 柏木区長の任期は平成28331日まで。

2013715日取材)

Copyright(C)2013 copyrights.tama-tsukuri.info/All Rights Reserved

柏木陸照氏 区長公募の論文.pdf
PDFファイル 687.2 KB

区長公募の柏木さんの論文

 

大阪市中央区役所

http://www.city.osaka.lg.jp/chuo/

大阪市中央区九太郎町1丁目2-27

地下鉄堺筋線・中央線(堺筋本町)下車

3番出口より東へ100m 

TEL06-6267-9986

 

玉造稲荷神社

http://www.inari.or.jp/

大阪市中央区玉造2丁目3-8 

地下鉄鶴見緑地線またはJR玉造駅、

地下鉄中央線またはJR森ノ宮駅下車

TEL06-6941-3821

 


玉造の最寄駅

JR環状線「玉造駅」

大阪市天王寺区玉造元町1-40

地下鉄長堀鶴見緑地線「玉造駅」

大阪市天王寺区玉造本町1-2

「真田丸」はここだ! 玉造地図

大阪歴史博物館が推定した真田丸跡をめぐりながらお店めぐりも。

愛用のカメラとICレコーダーです
愛用のカメラとICレコーダーです

玉造イチバンの管理人です。私は玉造で生まれ育ち、今も玉造に住んでいます。たくさんの方に玉造を知ってもらいたく、2013年2月にこのサイトを立ち上げました。玉造を盛り上げる情報を発信していきたいと思っています。