クーポン付き「日めくり」100部配布がわずか15分

玉造から生まれたクーポン付き「日めくりカレンダー2014」は新日本カレンダーと日之出通商店街、そして大阪女学院が協力しあって作り上げたもの。商店街で無料配布したところ、たくさんの人が並んだ。お客にとってはお得が満載。商店街は活性化の切り札にと期待をこめる。(日めくり誕生までの詳細を読む)

 


配布を待つ、長い行列
配布を待つ、長い行列
次々と手渡される「日めくりカレンダー」
次々と手渡される「日めくりカレンダー」

子どもたちも「ほしい、これ!」
子どもたちも「ほしい、これ!」
自転車で通りがかり「ラッキー!」
自転車で通りがかり「ラッキー!」
女性には「気になる存在」のよう
女性には「気になる存在」のよう

 次々手渡しされる「日めくりカレンダー」。わずか15分で予定の100部を配り終えたため、さらに100部追加した。「日めくり」作りに参加した女子大生らの明るい声が商店街に響きわたり、読売新聞の取材や、ラジオ番組の中継も加わり、配布会場は熱気に包まれた。その様子を遠巻きに関係者がじっと眺めていた。

 そのひとり、新日本カレンダー宮﨑安弘社長は「すごくいいものができました。長らく日めくりを作ってきましたが、クーポン券にしたり、1枚ずつ絵や文字が違ったり、どれもこれも初めての試みばかり。特に、大阪女学院の皆さんの手作りの絵や字がかわいらしいと評判です。従来の商業ベースの視点では、ここまでくだけたものは、正直作れなかったと思います」

 会社の中でも若手社員らがこの「日めくりカレンダー」の制作に一生懸命取り組んだそうだ。地元玉造のために貢献できる、玉造の人たちを喜ばせることができる、それが仕事のモチベーションになったという。

 宮﨑社長は「ここ数年前から、大阪一いい会社になろうと社員に向かって言っています。それにはまず地元で愛される会社にならんとあかん。だからこの企画が出てきたときには、やってほしいと言ったんです」

「使った人が喜んでくれる、これが大事。『この日めくりでお客さんが増え、商店街が元気になった』、そう言っていただけるよう、フォローしながら、少なくとも3年は協力したいと思っています」

 

新日本カレンダー宮﨑安弘社長
新日本カレンダー宮﨑安弘社長

大阪女学院の皆さん(右端・橋内かな子さん)と宮﨑社長、商店街の岡田安弘さん、小橋忠さん
大阪女学院の皆さん(右端・橋内かな子さん)と宮﨑社長、商店街の岡田安弘さん、小橋忠さん

 

「オカダヤ」は大正9年から日之出通商店街に店を構える老舗。店主の岡田安弘さんは玉造日の出通中商店街協同組合の理事長であり、天王寺区商店会連盟会長でもある。店に立って50年になるが、こんな画期的な企画はこれまでなかったと言う。

「今までの売り出しは、我々商売人が考え、それをお客さんに押し付けていた。それに対して今回の「日めくり」クーポンは女子大生のアイデアを盛り込み、買う側の目線で作った売り出しです。出発点が全然違う。その部分がこの日めくりの意義あるところだと思います」

 デパートやスーパーなど、1カ所で買い物がすべてまかなえるワンストップショッピングが世の中の大勢だが、対話しながら買い物が楽しめる商店街の良さを忘れられたくないと言う。

「新日本カレンダーさんと大阪女学院さんにお世話になりました。我々はきちんと商品を準備してお客さんをお迎えし、もう一度来たいと思っていただけるよう懸命に努めます。地元の皆さんには日めくりを持って商店街に毎日通っていただきたい」と、来年一年間に熱い期待を寄せる。


 橋内かな子さんは大阪女学院大学のボランティア仲間19名を率いた、本プロジェクトのリーダー。

「学業とバイトとカレンダー、どれも疎かにできないため、目がまわるほど忙しくて、一番忙しいときは、私、毎日鼻血を出していました。大げさでなくて、これ本当です!」

 学校とバイトと友だち、そんな狭い社会しか知らない女子大生が商店街に飛び込んで、店主らと打ち合わせを重ねた。しかも、世の中にない「日めくり」を初めて作るという大任まで背負って。

橋内さんと桂坊枝(ぼうし)さん。日曜10時から始まるMBSの生番組「日曜出勤生ラジオ」、レポーターの坊枝さんが配布の様子をライブで伝えた。

「限られた時間の中で、商店街や新日本カレンダーの皆さんとコミュニケーションを取るのが難しかった。でも、バイトでは得られない体験をたくさんさせてもらいました。できあがった日めくりを見たときには、みんな感激しました」

実は、このプロジェクトに参加する前は、女子大生の皆さんは日之出通商店街で買い物をしたことがなかったそうだ。

「商店街を行ったり来たりするうちに、好きなお店や行きたいお店が出てきました。来年は私たちもクーポンを持って商店街で買い物します」とにっこり。

最後に橋内さんに聞いてみた。今回で懲りた? 来年はもうしたくない?


「いえいえ、チャンスがあるのなら、もう一度、日めくりボランティアをしたいと思っています。満足できていない部分があるんです

心強い! 日めくりカレンダーがどんどん進化していきそう。

 

学生らをちょっと離れたところから見守っていたのが大阪女学院大学・短期大学キャリアサポートセンター長の廣澤幸男さんと、同大学准教授の夫(ふ)明美さん。

廣澤さんは「大阪女学院は来年創立130周年を迎えます。歴史は古いのですが、これまで地元に貢献できていなくて…。今回の企画は発想も楽しく、地元のお役にも立ちますので、大いに賛同したのですが、当校は遅刻と欠席に厳しいため、参加した学生たちは大変だったようです。今、先生や職員の手元に日めくりが配られたこともあって、校内や教授会で話題になっています。手伝いたい学生が増えるかもしれませんね」

夫先生と廣澤キャリアサポートセンター長
夫先生と廣澤キャリアサポートセンター長

 夫さんは「玉造は歴史のある町。学生たちにとって地域を知る貴重な機会になりましたし、学校でできない有意義な体験もできたようです。彼女らの言動を見ていてわかるんです。得るものが大きかったということが」


新日本カレンダー・日之出通商店街・大阪女学院による、玉造発の産学連携で作りあげた「日めくりカレンダー2014」。それぞれにとって良き試みであったようだ。今後、どう発展していくのか楽しみでもある。

当面の課題としては、使ってくれる人たちに確実に届けること。

いよいよ各店舗が、手持ちの「日めくりカレンダー」を配布する。残りわずかとなっている。ほしい方はできるだけ早くお店に相談してほしい。

 

2013年12月日取材)

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「日めくりカレンダー」プロジェクト特設サイト

http://www.543life.com/tss/

玉造の最寄駅

JR環状線「玉造駅」

大阪市天王寺区玉造元町1-40

地下鉄長堀鶴見緑地線「玉造駅」

大阪市天王寺区玉造本町1-2

「真田丸」はここだ! 玉造地図

大阪歴史博物館が推定した真田丸跡をめぐりながらお店めぐりも。

愛用のカメラとICレコーダーです
愛用のカメラとICレコーダーです

玉造イチバンの管理人です。私は玉造で生まれ育ち、今も玉造に住んでいます。たくさんの方に玉造を知ってもらいたく、2013年2月にこのサイトを立ち上げました。玉造を盛り上げる情報を発信していきたいと思っています。