奥様と仕事場で
奥様と仕事場で

藤田ツキト(ふじた つきと)さん

1978年生まれ。大学卒業後、会社勤めをしたあと、インスタントカメラマンとして活動。NHKのテレビ番組「パフォー!」にもフォト対決で出演した。2009年から2年間玉造で「ツキトギャラリー」を運営。2010年からは「カラタマップ」企画・運営チ―ム代表および制作担当。2011年、物々交換デザイン事務所「シカトキノコ」開業。また、玉造の非公式キャラ「とらとうちゃん」のプロデューサーでもある。今年2月に待望の第一子「トーマ」くんが誕生。どんなときも夫を温かく見守る優しい奥様と愛猫“ピーナツ”と“はるさめ”の5人家族。

「シカトキノコ」の仕事場はこんな感じ
「シカトキノコ」の仕事場はこんな感じ
「ひがしなり街道玉手箱」での風景
「ひがしなり街道玉手箱」での風景

最新情報(2014年7月26日)

シカトキノコ 株式会社に!

設立記念イベント「パンチDEシゴト」を開催

 藤田ツキトさんがこれまでのシカトキノコの活動を法人化することに…(続きを読む)

街おこしの期待の星、企画の名手

 20134月、「KaRaTaMap(カラタマップ)vol.4」が完成した。空堀(からほり)と玉造、隣り合う2つの町の「お散歩マップ」もこの号で4号目。藤田ツキトさんは「カラタマップ」の発起人であり、また企画・運営の代表、さらにデザイン一式の制作も手がけている。

「ひがしなり街道玉手箱」百年長屋の前で
「ひがしなり街道玉手箱」百年長屋の前で

 本業はデザイナーだが、玉造から深江までの街道を中心とした東成区活性化イベント「ひがしなり街道玉手箱」の実行委員長を務めたり、玉造非公式のゆるキャラ「とらとうちゃん」のプロモーションをしたり、玉造の街おこしの旗手として、いま期待を集める人である。

 

 

 

 「でも、5年前のあの頃、今の自分はまったく想像もできなかった」という。当時は仕事なし、収入なし、人脈なし。唯一あったのは「人生を変える」という一大決心だけであった。本名とはまったく違う〝藤田ツキト″という新たな名前を名乗って、にわか仕込みのインスタントカメラマンとしてデビューした。ちょうど30歳であった。

 使い捨てカメラを持って、自転車をこぎながら、大阪の町を撮って撮って撮りまくり、カフェやギャラリーで発表していたときに知り合った『ゲストハウス由苑』オーナーから「1周年パーティにぜひ」と声をかけられたのが、玉造と出会うきっかけになった。

 「玉造の第一印象はおとなしくて無反応。ビルが多く、四角くて固いイメージがしました。何もない町やなぁ〜と」。その印象は後に、根底からひっくり返ることになるのだが、何気なく出かけたパーティが縁で、玉造に1.5坪の小さな「ツキトギャラリー」を持つことになる。

 小さくても個性のあるギャラリーをと、ツキトさんはひねりの利いた企画を次々と打ち出した。ネコを携帯の写メで撮る「写メねこ展」。アーティストたちが白いパンツに絵を描き、スカートをめくってその作品を鑑賞する「スカートめくり展」。その一方で、そうした企画を見てもらうためのPRを模索した。大阪市内中心部で発行していた「ギャラリー&カフェMAP」に載せてもらおうと直訴に通うが、「玉造まで地図を延ばすのは難しい。この際、自分でマップを作ってみては?」と思いがけない返答が。しかし、その一言が新しいドアを開いた。

 

 

玉造の出遅れを、飛び込みでカバー

 「空堀にある『ギャラリーそら』オーナーの大西恵子さんが〝店舗の案内マップ"を空堀と玉造の共同で出さないかと提案してくれたんです。ぼくが協力しますと言うと、『協力とちゃうで、ツキトくんが中心やで』と言われてしまって(笑)」。

 20096月、志を同じくするお店の人たちが集まってチーム KaRaTaMa(カラタマ)を結成。空堀6名、玉造2名のメンバーが有志で、協賛店舗を集めるために奔走した。空堀地区が協賛店を増やしていくのに対して、玉造はさっぱり。「なんとかしなくてはと、玉造メンバーふたりを中心に、まったく知らないお店にどんどん飛び込み『こんなマップを作るんですが、いかがですか』と説明にまわりました」

 口添えや紹介にも助けられ5カ月かかって、空堀と同じ協賛数48店舗が集まった。冬のあいだツキトさんは編集・デザインに没頭し、ついに2010年1月、カラフルでポップな「カラタマップ」第1号が完成した。

 「自分の町の地図、それも自分の店が載っている地図ができた! それを自分たちで作ったんです。やってよかった!!と、全員大きな達成感が得られました」

創刊号から今年発行の4号まで
創刊号から今年発行の4号まで

 「カラタマップ」は年1回、毎年春に発行している。この4年間で、掲載店舗数も発行部数も増え、紙面のサイズも創刊号の倍の大きさになった。「地図に載せて」と来年の予約待ちも現われるなど、年々進化を遂げている。

 「マップを見て新しいお客さんが来てくれた」「地図のお店を順番に訪ね歩いています」など、お店側からもお客側からもうれしい声が聞こえてくる。「4号目の今回から設置場所を新たに100カ所程度増やす予定です。たくさんの方々の手に渡るよう、強力にアピールを図っていきたい」と力強い。

 

 

地元の商いを、地元で盛りあげられる街をめざす

     「シカトキノコ」のアートなシャッター
     「シカトキノコ」のアートなシャッター

 「カラタマップ」2号目を制作中に、フジタさんはギャラリーを閉め、東成区玉津にデザイン事務所「シカトキノコ」を開業した。玉造に拠点はなくなったが、活動の中心は玉造のまま。「カラタマップ」のつながりで、地元のお店からチラシや名刺を作ってほしいと頼まれたり、区役所など行政から相談が舞い込んだりと忙しい。また、玉造非公式キャラクター「とらとうちゃん」の世話人としてマスコミに呼ばれることも多く、幅広く活躍している。

 「最初来たとき『なんにもない町』と思ったのは、ぼくが玉造について『なにも知らない町』だったからそう思ったんです。実際、玉造には個性的なお店や面白い人がたくさんいますし、元気な飲食店も増えています。

 なにも心斎橋まで出かけなくても、地元玉造で十分楽しめる町なんです」

 「でも悲しいことに、玉造に住んでいる人の中には、昔のぼくと同じ状態の方もいます。自分の町には『なんにもない』と思っています。自分自身の体験から言えることですが、そう思うのは “知らないから”なんです。自分の町をもっと知ってほしいし見てほしい。『なにかある町』だと、きっと気づきますから」

       玉造のゆるキャラ「とらとうちゃん」と
       玉造のゆるキャラ「とらとうちゃん」と

 ツキトさんが玉造に描く理想は、玉造で商売すれば地元が盛り立ててくれる町。農業でいう「地産地消」の商業版「地商地盛」の町を夢みている。そして「玉造にはその可能性が充分ある」ときっぱりと言い切る。

 玉造に来て、出会いにも仕事にも恵まれたツキトさん。きっと新しい名前ツキトが〝ツキ"を呼んでくれたのだ。玉造を舞台にした藤田ツキトの第2幕、いよいよこれからが本番だ。

                     2013年4月3日取材Copyright(C)2013

             copyrights.tama-tsukuri.info/ All Right Reserved.

 

 

「カラタマップ」開いたら、こんな風
「カラタマップ」開いたら、こんな風

「カラタマップ」で、店と店の友情を

それが玉造を盛り上げていく

  「カラタマップ」は店にお客を呼ぶツールであると同時に、ツキトさんは、掲載されている店と店を結ぶ絆になってほしいと願っている。「地図のここにあるお店、おいしかったですよ」「ここのオーナーさん楽しい方ですよ」と、マップをはさんで話が弾むコミュニケーションツールにしたいというのだ。店同士がショップカードを置きあったり、セールを一緒にしたり、そんな友情関係が広がってくれば、玉造はもっと盛りあがるはずだという。      

                KaRaTaMap(カラタマップ)http://www.karatama.net/

                  藤田ツキトさんの物々交換デザイン「シカトキノコ」                             http://www.shikatokinoko.com/

                               

 

ツキトさんの玉造でのお気に入りのお店

●「居酒屋なるとや」(女将さんが大学の大先輩) ●「ギャラリーバンコ」(行けば納得の隠れ家的なお店) ●「喫茶カオカオ」のカレー(TV番組「せのぶら!」で、オーナーがギターと歌を披露したお店) ●デリ&スイーツカフェ「FETE(フェット)」 (とらとうちゃんとのコラボ商品をただいま開発中!)  ●その他、数えきれないほどのお気に入りのお店あり!

玉造の最寄駅

JR環状線「玉造駅」

大阪市天王寺区玉造元町1-40

地下鉄長堀鶴見緑地線「玉造駅」

大阪市天王寺区玉造本町1-2

「真田丸」はここだ! 玉造地図

大阪歴史博物館が推定した真田丸跡をめぐりながらお店めぐりも。

愛用のカメラとICレコーダーです
愛用のカメラとICレコーダーです

玉造イチバンの管理人です。私は玉造で生まれ育ち、今も玉造に住んでいます。たくさんの方に玉造を知ってもらいたく、2013年2月にこのサイトを立ち上げました。玉造を盛り上げる情報を発信していきたいと思っています。