「真田丸なりきり撮影会」は玉造の町おこし

 「真田丸」放映が決まったとき、大河ドラマが町にやってくる!と、玉造の町は沸いた。お店の人たちは、観光客でにぎわうと思ったに違いない。    

 

 ドラマのタイトル「真田丸」は真田信繁(幸村)が築いた出城の名前。慶長19年(1614)、豊臣vs徳川の戦いが始まったとき、攻めてくる徳川に対抗するため、信繁は今の玉造地区真田山に真田丸をつくった。ハイライトの真田丸の戦いは玉造が舞台。観光客が玉造に押し寄せる、そんな夢を見たお店さんもいたはずだ。  

 ところが、ドラマが始まったというのに、お客さんは来ない。もちろん、最初は、信繁は信州にいるわけだから、玉造がにぎわうのは先といえば先なのだが、でも、なんとなく、町の雰囲気が重い感じがしたので、今の気持ちを探ろうと、2016年2月、玉造のお店をまわってアンケートを取ることにした。それが玉造「真田丸なりきり撮影会」を始めるきっかけになった。

 

「真田丸」集客のためのアンケート

 アンケートの質問事項は4つ。  1)「真田丸」で集客するために、何かするつもりはありますか?  

2)もしするとしたら、どんなことをしたいですか?  

3)店をPRするためにどんなことをしますか?  

4)玉造を盛り上げるために、どんな〈もの〉〈こと〉があればいいでしょう?

 

このアンケートを持って、お店90軒をまわり52軒から回答を得た。


アンケート集計結果から

「真田丸」集客のためのアンケート集計結果2016年2月.pdf
PDFファイル 2.6 MB

アンケートの結果からわかったことは

●「真田丸」に積極派は3割、半数は考え中  

 ドラマ「真田丸」の舞台になっている今、集客のために何かやりたい。そのために独自の企画をたてている、そう答えた店は回答総数の約3割。一方、約半数が「するかどうかわからない」と回答。何かやりたい気持ちはあるけれど…。迷いと揺れが感じられた。

 

●幟・メニュー・レジ前販売

 「真田丸」のためにもし何かするとしたら…。店前に幟を立てて、真田丸メニューを紹介したいという回答がトップ。町全体が盛り上がっている感じを出すために、協同でお揃いの幟をつくってはどうかといった意見も出た。

 

●自店のPRへは前向き

 自店をPRするためにどんなことをしますか…の問いに対して、1位は『自店のホームページでPRする』、続いて『自店でチラシを作る』『雑誌に広告を出す』など積極的に打って出る回答に支持が。また、「なにかしたい」気持ちの店と「何もする気がない」店が同じ数だけあった。

 

●商店街を中心にマスコミにPR

 玉造を盛り上げるために必要な<こと>や<もの>は?の問いに対して、断トツ多かったのが『メディア発信』。テレビやラジオ、新聞で取り上げてもらい、玉造の注目度を高めたいという意見。その次は『商店街とのコラボ』。玉造駅前の日之出通商店街のイベント・催しへの協同に期待が集まる。続いて『地元発信の情報』。鮮度のいい情報を地元から発信していく必要があるという声も聞かれた。

 

「何もしない」と「何かやりたい」

 アンケートをとりながら、まったく正反対の声を両方聞いた。  

「お金をかけてやったところで、観光客が来るとは限らない」「大河ドラマで儲けると、翌年はガタ落ち。頑張る意味がない」「一時的な観光客はいらない。ほしいのは固定客」。こうした否定的な意見の一方、

「大河ドラマが来た今、なにかやりたい」「このまま終わったらもったいない」「玉造に活気がなさすぎる。自分の町を元気に輝かせたい」といった前向きな声も聞いた。中には「観光客の皆さんに自分の店に来てもらいたい。そのためにチラシをつくって、三光神社の前で配りたい」と強い思いのお店もあった。

 

 こうした熱い思いを抱いているほとんどが新しいお店であった。昨年オープンしたお店で、なお且つオーナーが女性という共通項があった。

 玉造では若い女性オーナーの店がどんどん増えている。女ひとりで店を立ち上げ、切り盛りしている、たくましい彼女らの姿に、こちらが元気をもらうこともしばしばだ。今回のアンケートでも、彼女たちは「積極的に攻めたい」と回答している。

 

玉造をキラキラ輝かせたい

 「信州の上田や和歌山の九度山のように玉造も盛り上がっていきたい」、「待っていてもお客さんは来ない。私たちが動いて、お客さんに来てもらおう」と積極派店主の意見が一致した。

 「くまこの花やさん」「たこやき茶屋」「Private∞Stone」、それに創業30年の「ジョイカラー玉造店」が加わり、玉造をキラキラ輝かせるために案を出し合った。

 「三光神社でチラシをまくにはいったい何枚ぐらい必要なのだろうか? いつまく? どうやってまく?」

 甲冑を着てインパクトを出すというのはどうだろう。チラシをまきながら、案内係がそのままお店に誘導しては? といったアイデアが飛び出したが、しかしそれ以前に大きな問題があった。 それは、三光神社には週末ともなれば1日700人とか1000人とか来ているが、ガイドブックやチラシの真田丸散策コースに、玉造駅前の店は入っていないため、ほとんどの人が三光神社のあと、心眼寺や大阪城へ、あるいは安居神社へ行ってしまう。こんな状況下でチラシをまいて、はたして店に誘致できるだろうか。

 

 「玉造、おもしろそう」「予定を変えて、ちょっと寄り道してみよう」、そう思ってもらえる<何か>がいる。

 

 「寄り道しようと思うのはどんなとき?」

 なんかおもしろそうと感じられるとき。それに、お得感があるとき。ちょこっと休憩していこうと思える<こと>や<もの>があるとき…。

 

「店に行きたいと思ってもらうにはどうすればいい?」

 それぞれのお店で、とっておきの「真田丸」メニューをつくればいい。それから、「真田丸」クイズや抽選はどう? たとえば、大河ドラマ登場人物の顔写真を用意して、その人物の名前を当てる「これ、だれ?」クイズとか、たくさんの家紋から3つ当たればプレゼントが出る「家紋かも!ん?」とか…。

 おもしろそう。でも、ひとりで切り盛りしているから、いつも手一杯で、余裕がなくて…。

 ではどうしよう…。

 行きづまってしまった。

 

私も、着てみたい‼

 実は、これと並行して考えていたのが、チラシをまくときの衣装。甲冑はさすがにハードルが高すぎる。もっと気楽で、しかも旬のアイデアがあれば…。そのとき、ひらめいたのが駅のポスター。堺雅人さん扮する真田信繁が赤い陣羽織を着て座るNHK「真田丸」広告ポスター。あの陣羽織姿で、信繁になりきってチラシを配れば、話題づくりにもなるはずだと。

 

 たまたまその話を三光神社の宮司さん、小田禮五郎さんに話したら「陣羽織の型紙があるのなら貸してほしい。自分も作って着たいから」と言われてびっくり。

 そうなんだ、着たいと思う人がいるんだ。お店の面々に話したら「私も着てみたい!」「私も!」と反応上々。

 それなら、観光客の皆さんに着てもらって撮影会をすればいいんじゃない。そして撮影会のあと、玉造でお店めぐりをしてもらう。これなら、三光神社の観光客を玉造に引っ張れるかもしれない。

 玉造オリジナル企画だからアピ―ル度も高いし。真田丸記念にいい。集客できるイベントがあれば、他のお店や商店街も動き始めるかもしれない。

 玉造オリジナルイベント「真田丸なりきり撮影会」に来られた方たちが食事や買い物など、お店をめぐりたくなる仕掛がいる……。そうだ! クーポンはどう。魅力的なクーポンをそれぞれの店で考えてみては?

 

原動力は玉造を愛する心

 こうして「撮影会」と「クーポン」が2つ同時に動き始めた。

 他のお店にも声をかけようということになり、アンケートに前向きな回答を寄せてくれたお店を誘うことにした。そして「やろう」と乗ってくれるお店が集まり、「真田丸なりきり撮影会」と「玉造クーポン」がついに実現した! 

 

 店主らがお金を出し合って「真田丸なりきり撮影会」ポスターもつくった。

 

 行政の援助もなければ、支えてくれるスポンサーも、助成金もない。あるのは、玉造を輝かせたいと思う店主たちの熱い気持ちだけ。

 六文銭の幟を共同で購入して、店頭に立てた。 大河ドラマ「真田丸」のタイトルは、「真田丸」という船に乗って真田一族が戦国の世を乗り越えていく物語であるが、ドラマと並行して玉造もまた、有志が「真田丸」に乗りこんで、町を盛り上げていこうとしている。

 

人の流れを変えられるか

 真田丸めぐりにやって来る人たちは、大阪城→玉造稲荷神社→三光神社→心眼寺→安居神社といった、ひとつの流れで動いている。ところが、その流れの中に、玉造の町は入っていないのである。

 流れを玉造に向けるためにはどうすればいいのか、何をすればこちらに向けられるのだろうか。

 今回の試みは「真田丸なりきり撮影会」や「クーポン」で玉造の町に引き寄せようというものだ。これが何らかの成果を出して、ほかのお店、ほかのグループも集客のために動きを始めれば、玉造のあちらこちらににぎわいが生まれ、玉造に来てくださる方が増えるのは間違いない。

 

 ドラマが佳境に入るのは9月以降。九度山から抜け出した信繁が大坂城に入城し、真田丸を築城。ここで大勝利を収めるが、翌年には再び徳川との合戦が勃発。信繁は家康のそばまで迫るが、討取り損ねて、最後は安居神社で討ち死にする。

 大坂城入城から討ち死にまで、大阪が舞台。特に、ドラマのハイライトが真田丸の戦いだ。そして11月6日には三光神社の真田まつりが行われ、参拝客の数もピークを迎える。にぎわいの流れを玉造の町に引き寄せたい。

 

クーポンとポスターのメンバー紹介

クーポンメンバー

国産の高級牛が1枚から注文できる「焼肉ホルモンまる田。」

裏たまつくりの人気居酒屋「玉造酒場」

ワインと日本酒と串かつの「かつバル不動くん」

創業30年、駅前の写真現像「ジョイカラー玉造店」

まつげエクステと着付けができる美容室「Belle Coupes +(ベルクープス プラス)玉造店」

幸村ロードにある大豆パン専門店「ダイズインターナショナル」

たこ焼と甘味、創作セットが多彩に揃う「たこやき茶屋」

お好み焼・鉄板焼「狸狸亭 楽笑(ぽんぽこてい らくしょう)玉造店」

コーヒーとカレー、それにカツサンドが絶品の「カフェシプレ」

なりきり撮影会を全面的に担当してくれる写真スタジオ「ブライダルK」オリジナルの手づくりフラワー満載「くまこの花やさん」

5月3日オープンする、ヘルシー&ビューティの「café MARIA」

詳しいメンバー紹介はこちら

撮影会ポスターメンバー(上記メンバーのほか)

天然石専門店「Private∞Stone」

コーヒーとパンケーキがおいしい「Rockwell COFFEE」

お料理が得意なBar「Free Style」 

【特別出演】三光神社の宮司、小田禮五郎さん

詳しいメンバー紹介はこちら

 

(2016年4月24日)

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玉造の最寄駅

JR環状線「玉造駅」

大阪市天王寺区玉造元町1-40

地下鉄長堀鶴見緑地線「玉造駅」

大阪市天王寺区玉造本町1-2

「真田丸」はここだ! 玉造地図

大阪歴史博物館が推定した真田丸跡をめぐりながらお店めぐりも。

愛用のカメラとICレコーダーです
愛用のカメラとICレコーダーです

玉造イチバンの管理人です。私は玉造で生まれ育ち、今も玉造に住んでいます。たくさんの方に玉造を知ってもらいたく、2013年2月にこのサイトを立ち上げました。玉造を盛り上げる情報を発信していきたいと思っています。